始めましょう、素晴らしきアクア生活。

Vol.3 そんなことありません
「ウルサいイメージ」

器具の音はウルサい?

水槽というと「ゴゴゴゴゴゴ」とか「ヴーーーーーン」みたいな音がしてウルサくて嫌だと思ってませんか?もちろん、フィルターの種類やエアポンプの置き方によっては多少音はしますし、水が流れれば音が聞こえます。熱帯魚や金魚の売り場に行くと、「ボコボコボコボコ!と泡の音がして、「グォーーーーン!」という振動の音がしていることがよくあります。しかし、それは沢山の生体が入った水槽を何十本(ショップによっては数百本!)も一度に維持するためだったり、濾過能力と効率優先の方法であって、静かさ優先ではない設備になっているからなんです。

アクアリウムから聞こえてくる音

では、アクアリウムから音がするとしたらそれは何の音でしょう?考えられる音の発生源をまとめてみました。

  • モーター式のフィルター(濾過器)のモーター自体の作動音
  • エアーリフト式のフィルター(濾過器)の泡が弾ける音
  • エアレーション(ブクブク)のエアーポンプの振動音
  • エアレーション(ブクブク)の泡が弾ける音
  • フィルターから戻ってくる水が注がれる音
  • 音を出す生体の声(音?)
  • 夏場、冷却ファンを付けた際の作動音

まとめると『泡が弾ける音』『機械から聞こえる音』『水が流れる音』『生体の音』に分かれます。

泡が弾ける音

ブクブクの音がウルサいんじゃ?なんて思っていませんか?ブクブクというのはアクアリストはエアレーションと呼んでいます。ちょっとかっこいい呼び方ですよね。これ自体、フィルターからの水が水面を揺らしていれば水中に酸素が溶け込むので条件によっては必要はありません。やるとしても水槽が大きい、夏場の酸素不足を補うなど、何か特別な目的がなければ「ブクブク」と大きい音がする程エアレーションはしません。専用の調整バルブのようなものを使ってエアーを絞り、ほんの少しの泡がはじける程度に設定します。この「ピピピピ」という感じのエアレーション音は心地よく、悪くないと思う人も多いようです。ただ、エアリフト式と呼ばれるエアレーションの上昇水流を利用したフィルターの場合は強めのエアーが必要なので、少々ブクブク音がします。

エアリフト式フィルター
左がスポンジフィルター、中央が底面フィルター、右が投げ込み式フィルター。共にエアリフト式なので、安価ですがブクブク音がします。

機械から聞こえる音

エアポンプの音

エアレーションを行うためのエアーポンプは常に振動しているのである程度の音が発生してしまいます。ただ、昔の「ブォーーーーーーーーーーー」という感じのウルサいものじゃなく、最近の商品では静音設計のものが多数売られています。極めて静かで、耳をポンプから数センチのところまで近づけないと音が聞こえないようなものも売られています。

フィルターのモーター音

外掛けフィルター、外部フィルター、上部フィルターなど、モーター式のポンプを用いるフィルターの場合は、モーター自体の音がする場合があります。 フィルターのモーター音が気になるのなら、モーターが水中に埋め込まれているものを使います。 なかでも水槽の外に置く密閉型のフィルターである外部フィルターは物によってはかなり静かです。 ホースを使って水槽から水を吸ってフィルターで汚れを除去したキレイな水を水槽内に戻す仕組みで、濾過能力も高いと言われています。 外部フィルターは他のフィルターと比べると少々値が張りますが、物によっては全くと言っていい程音がしないので無音に近い状態で管理することも可能です。

外部式フィルター
外部式フィルター。密閉された濾過用のタンクに水を送り、水槽に戻します。モーターが水の中なので殆ど音が聞こえませんし、水槽の中がスッキリします。

水が流れる音

次に、水が流れる音です。これは外掛けフィルターという水槽に引っ掛ける形の簡易的なフィルターの場合、滝の要領で水槽内に水が注がれますからそこで音が発生します。先程紹介した外部式フィルターの場合も水を戻す際に水が注がれるようにセットすれば水の音が聞こえます。

ただ、水が流れる音は心地よい音と思う方のほうが多いので、水量にもよりますがあまり気にする必要はないでしょう。むしろ、流れる音が好きで外掛けフィルターを付ける方も居ます。

外掛けフィルター
外掛けフィルター。水槽のフチに引っ掛けるフィルターです。滝のように流れる水の音が心地よい?

生き物が出す音

最後に生体(魚などの生き物)が出す音ですが、普通の熱帯魚はほぼ音を発しません。大型の熱帯魚の場合、餌を食べる際に「バシャッ」という音が出たりしますが、随時聞こえるようなものではありません。それ以外に生体が出す音としては、クローキング・グーラミィという魚やピグミー・グーラミィという魚が威嚇の際に出す音があります。これはむしろ珍しいので音を聞きたくて飼う方も居ますし、音が聞けると嬉しいものです。その他に南米に生息している鎧のような頭をしたナマズの一種であるトーキングキャット(キャットはナマズなので喋るナマズという意味です)という種類のものが威嚇で音を出しますが、これは水から出したときに胸ビレを擦って音を出すので、普段の飼育中は聞こえてくることはありません。

スリーストライプド・クローキング・グーラミィとピグミー・グーラミィ
左がスリーストライプド・クローキンググーラミィ Trichopsis schalleri、右がピグミー・グーラミィ Trichopsis pumila。共に雄同士の威嚇時に「コココココッ」と音を出します。複数飼育すると聞くことができますよ。

ウルサいという程のことはあまりありません。

そう、音を抑えるように組み立てればウルサいなんてことは殆ど無いのです!いかがでしょう?アクアリウム初めてみませんか?

アクリム:松端秀明

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